木材の天然乾燥

朝夕の風も冷たくなってきましたが、みなさま如何お過ごしでしょうか。

 

イエムラでは、先月のイオン展示販売会でオーダーいただいたお客様への家具納品も大方終わり、

新規店舗の什器制作に日々追われています。

未だ家具完成をお待ちのお客様、もうしばらくお待ちくださいませ (。・・。)


事務所では、先日から工場前にて「杉」を天日干ししており、前を通るたび杉の良い〜香りが漂っています。

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大型店舗の什器用に使う材木です。”乾燥”という工程を行なう事によって、

将来起こる狂い(反り・ねじれ・収縮)を防ぎ、強度を高める事ができます。

 

 

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木材を乾燥する方式として、自然(天然)乾燥と人工乾燥とありますが、今回は自然乾燥させています。

自然乾燥は、樹種によりますが、乾燥させるのに数ヶ月〜数年かかります。

ゆっくりと自然に乾燥が進むため、木材が傷まず粘りのある強い木材になると同時に、

色や艶がきれいに変化していきます。

特に大黒柱等の太い木材は人口乾燥では内部まで乾燥しない為、

天然乾燥によって、背割りや割れ止めをほどこし、曲り、反り、ねじれ等をおさえながら、

じっくりと長い時間をかけて乾燥させていきます。


けやきなど、お寺などに使われる木材は、50年なんていう長い時をかけ乾燥させるらしく、

昔の宮大工さん達は、その年月も含め神社仏閣建築の計画をしていたそう。

乾燥機もなかった時代の先人達の知恵って、溜め息ものですよね …(O)!!


家具を制作する度にいつも悩まされる、木の反り、ねじれ、収縮。

でも、それがあってこそ、木や家具作りの魅力があるんだ、と社長談。

奥が深いものです (。・・。)

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